みなさんが毎月もらう給与明細。
毎月眺めては「今月は給料から引かれる額が多いなあ」と一喜一憂していると思います。
その給与明細の項目の中にある「所得税」とは、一体どんなものなのでしょうか?
聞き馴染みがある所得税。実際どんな税なのか、見ていってみましょう。
課税
まず、大きく分けて3つの課税があります。
所得課税 資産課税 消費税です。
所得税は稼ぎや儲けに対して、資産課税は資産の保有や資産の移転について、消費課税は物やサービスを消費した時かけられます。
その中の所得税
所得税の所得とは稼ぎのことで、収入ではありません。
どういうことかというと、サラリーマンの方は馴染みがないかもしれませんが、
自分でお店をやっていると、売上金額があって、そこから材料費や人件費などの経費を払います。
収入ー経費=所得 ですね。
その所得の一部の中から課税されます。
所得ー所得控除(社会保険料など)=課税所得
例えば収入500万あるAさん。
そこから給与所得控除144万。
所得控除約(基礎控除、社会料控除の他、配偶者、扶養、医療費控除etc)240万を除いた額、つまり
500万-144万-116万=240万
240万がAさんの所得となります。
所得の種類
また、所得は10種類あります。
給与所得、事業所得、不動産所得、退職所得、山林所得、利子所得、配当所得、譲度所得、一時所得、雑所得です。
それらを大きく2つに分けると、総合課税と分離課税に分けられます。
総合課税とは、該当する所得を全て合算し計算する課税方法
分離課税とは、それぞれの個別の税率が課される課税方法
総合課税:給与所得、事業所得、不動産所得
分離課税:退職所得、山林所得
両方:利子所得、配当所得、譲度所得、一時所得、雑所得
例えば、給与所得の他に、不動産所得もあるとしたら、どちらも総合課税なので
給与所得300万円+不動産所得100万円=400万円の所得として計算されることになります。
さらに株の譲渡所得50万円もあるとすれば、それは分離課税なので、50万円は50万円のままの所得として計算されることになります。
所得税の計算方法
課税所得の大きさに合わせて税率も上がっていく「累進課税制度」です。
5%〜45%の幅があり、
所得〜195万は5%、195万〜330万は10%、330万〜650万は20%…とMAX45%まで上がっていきます。
計算方法としては、200万円の所得があるBさんは、195万までは5%、残りの5万は10%になり、それを合計した金額が所得税額になります。
(195万×5%)+(5万×10%)=10万2500円 ということです。
いかがでしたでしょうか?
自分は所得税を、一体いくら払っているのか、一度計算してみてもいいかもしれません。